レーザー脱毛のあとは、特に注意が必要です
顔やカラダのレーザー脱毛を受ける場合は、施術後のアフターケアが非常に大切です。ケアをおろそかにしたり、または誤ったケアを行うと、肌トラブルの原因になるばかりでなく、脱毛の仕上がりにも影響します。
レーザー脱毛はムダ毛の毛根にレーザーで高熱を加え、脱毛させる施術ですから、毛根が焼けるときに周囲の皮膚組織も一緒に熱を受けます。そのため、施術が終わった直後の肌は、全体に熱がこもり、組織が損傷した状態になっています。これは皮膚の抵抗力が低下し、雑菌の感染にも弱くなった状態ですから、できるだけ早く正常な状態に戻してやる必要があります。
まず一番先に行うべきケアは、肌のクールダウンです。クリニックでも、施術時に冷却ジェルや冷却ガスを使用し、肌を冷やしながら行 いますが、それだけではほてりが充分に取れないこともあります。帰宅したらあらためてアイスバッグなどで冷やしておきましょう。このとき、肌が冷えず、むしろほてりが強くなるような感覚があったら、その部分はレーザーで火傷を負った可能性があります。熱さを感じなくなるまで冷やし、クリニックに連絡して下さい。火傷用の軟膏がもらえると思います。
肌から熱を取ったのち、化粧水などを使って患部を保湿します。皮膚の体温が上がると、体が気化熱で冷やそうとするため皮膚から大量の水分が蒸発してしまうのです。風邪で熱が出たとき、肌がかさついた経験のある方もあるでしょう。乾燥した皮膚は本来のバリア機能が弱くなっていますから、外部からの刺激や異物の侵入をブロックできず、かゆみや炎症などを誘発することになります。
最後は、これはアフターケアというよりは注意事項に近いのですが、紫外線対策をしっかりとすることです。とくに、施術を受けた直後に患部が紫外線にさらされると、普段以上に濃く日焼けしたり、もっと重症の場合はシミや色素沈着の症状が現れることもあります。顔のレーザー脱毛のあとは、特に注意が必要ですね。
レーザー脱毛では皮膚の組織が熱で損傷を受けると書きましたよね。紫外線はもともと細胞を傷つける作用がありますから、損傷した組織が紫外線を受けると細胞がより大きく傷ついてしまいます。そのため、体の自己防御機能が働き、損傷した組織の周囲に大量にメラニン色素を形成し、紫外線をブロックしようとするのです。
色素沈着が起こると回復には時間がかかります。美容的にも困りますし、そ の間施術を受けられなくなるというデメリットもありますから、紫外線には一番気を配って下さい。