毛穴の抵抗力が落ちるので、雑菌などに注意
顔は脱毛メニューでは当然一つの部位として扱われますが、実は意外と複雑な部位なんです。Tゾーン、Uゾーンという呼び方があるように、各部分部分ごとに肌質や肌の特徴が異なります。小さなエリアの中にいろいろなタイプの肌が集まっているのですね。
普段のスキンケアではそれほど注意しなくても大丈夫ですが、顔のレーザー脱毛を受けるとなると、肌もダメージを受けますし、きめの細かい気配りが大切になってきます。
鼻の下は、顔の中でもっともデリケートな部分のひとつといえます。皮膚が薄くできているため、外部からの刺激によってトラブルが起きやすいこともあります。また、体内の男性ホルモンの影響を受けやすい部位であることも要因です。男性ホルモンは体毛を濃くする他に、皮脂の分泌を増加させる作用もありますから、ニキビなどの原因になるのです。
体調が悪かったり、脂っこいものを食べ過ぎると鼻の下にすぐに吹き出物ができるという方は多いですよね。吹き出物やニキビができていると、症状が悪化するため脱毛を受けることはできません。レーザー脱毛、光脱毛だけでなくワックス脱毛でも同様です。
これが背中など脱毛エリアの広い部位であれば、ニキビを避けて処理、ということになるのですが、鼻下はエリアが小さいためそれも難しく、治るまで施術はお休み、という処置になクリニックや美容外科が多いようです。
施術後はニキビと同時に毛膿炎などにも注意が必要です。ムダ毛を処理するときの熱で肌が乾燥します。それを補うために皮脂が多く分泌され、毛穴がつまったり、汚れを吸着して雑菌繁殖の温床になったりします。脱毛後の毛穴は抵抗力が落ちており、雑菌が入り込むと化膿して毛膿炎が引き起こされます。
鼻下のレーザー脱毛を考えている方は、施術前後のスキンケアが大切です。また、皮膚が薄く神経が集まっている鼻下は、痛みに敏感な部位であることも付け加えておきましょう。特に男性の場合、太いヒゲをレーザーで脱毛するような場合は、男性でもつい涙が出てしまうほど痛みが強いそうです。参考までに……。